慣用句2024年11月29日 09:16

慣用句

 日本語の語彙の少なさを補強するために複数の用語を組み合わせて新たな意味を持たせたものを慣用句といいます。自然言語処理では組み合わされたものを一つの用語として扱います。
 慣用句は慣用句と意識されないで身近に使われています。例えば「役に立つ」「ステージに立つ」というのも慣用句です。それぞれ「有用である」「出演する」という意味で「立つ」と言う意味はなくなってしまっています。自然言語解析を正確にするために慣用句を収集・整理しています。

採択基準
 慣用句と、共起語、ことわざとの区別は明確ではありませんがネットなどから次の点に留意して採択しました。
 古い慣用句でも現在も使われているは採択しました。常用漢字以外を含んでいるものもあります。
 例
  いざ鎌倉
  猫に鰹節(ねこにかつおぶし 「鰹」は常用漢字ではない)

 ただし古い慣用句で、あまり使われていないものは採択しませんでした。
 例
  口ゆえに身を果たす
  小舟の宵ごしらえ
  他姓を冒す

 新しい慣用句は積極的に採択しました。
 例
  ハンドルを切る
  ロードマップを描く
  ハードルが高い
  話がピーマンだ

 受身形、使役形などは別の慣用句として採択しました
 目を開く        目を開かれる
 目を光らす       目を光らせる

 短縮した形で使われるものもありますが短縮した形も解析プログラムでの使いやすさを考えて別の慣用句として採択しました。このため語数が増えてしまいました。
 謎に包まれている    謎のベールに包まれている
 自分の殻にこもる    殻にこもる       殻に閉じこもる
 歯に衣着せず      歯に衣を着せない
 当たらずとも遠からず  当たらずといえども遠からず  
 抜き足差し足      抜き足差し足忍び足

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